禁煙を失敗する理由

禁煙は長くタバコを吸っていた人ほど辛く苦しいものになり、成功の確率も大きく低下することになります。
しかし禁煙が失敗することに理由があり、その理由を事前に知ることが出来れば成功率は高めることができるのです。
ではその理由は何かというと、まず大きいのが「ニコチン依存症」の存在です。
タバコに含まれるニコチンにはそれなりに強い依存性があり、長く喫煙していた人は「ニコチンが体にあって当然だ」と判断するようになります。
その体にあって当然だったニコチンが体から抜け落ちていくわけですが、この体が抜け落ちていく際の離脱症状はかなり強烈な物です。
しかしこの離脱症状は禁煙開始から三日間、長い人でも一週間が過ぎればかなり落ち着きます。
実際「辛いのは最初の三日」と言われることはよくありますが、その根拠はここにあります。
最初の数日間が辛いことは確かですが、逆に言えばこの数日間を乗り切れば禁煙の成功率は非常に高くなってくるわけです。
またこの離脱症状が終わった後にはなんとなくタバコを吸いたい欲求が出てくるのですが、この欲求については神経伝達物質アセチルコリンの働きがニコチンによって変化していたことが理由です。
しかしこれについても約三~四週間が経過すればかなり落ち着いてきますから、全体で言えば約一ヶ月を耐えきれば禁煙は半ば成功したものだと言えるのです。
こうしたこと以外で禁煙が失敗する理由としてはタバコを吸っている人を見た時にタバコの味を思い出すなどのことがありますが、これは喫煙所を見てもなるべく近づかないようにする、タバコを買わない、持たないようにするといったことである程度カバーが可能です。
禁煙はこうした理由によって失敗してしまいがちですが、その原因は何も避けられないものではありません。
そのため原因をしっかり知り、予防するようにしていきましょう。

禁煙する方法とは

自力で禁煙するには、潜在意識に働きかける方法が有効です。
タバコやライターなどの身の回りのものを捨てるよりも、自分の潜在意識にタバコが嫌なものと感じさせたほうが即効性があります。
一つの方法として、タバコを水に溶かしてどれくらい濁るかを見てみる方法があります。水にタバコを溶かすと茶色く変化して、いかに自分は汚いものを吸っているのかがわかります。
それでも禁煙に失敗してしまうならば、その水を飲み込まないように注意して口に含んでみる方法があります。ものすごく不味く感じるはずです。
ニコチンは毒性があるので、舌ではとんでもない不味いものと認識するからです。
しかし、それが煙になるとなぜが吸うことができてしまいます。
それを避けるために、舌で不味さを感じさせて絶対に吸いたくない、と感じさせるのです。
これは禁煙薬でタバコを不味く感じさせて、タバコへの欲求を捨てさせるのと同じ方法です。この方法であればタバコと水さえあればできます。
飲み込んでしまうのは絶対に注意ですが、うまくすれば1回で吸いたくない状態になります。
他には、周囲に禁煙を宣言する方法でも良いです。きっかけはなんでも良いですが、子供が産まれることになっているから、それまでにやめると宣言して、もし吸ってしまったら注意してもらうようにします。
この時重要なのは、誰かに宣言するということです。自分の頭の中で禁煙すると誓っても心がくじけてしまいがちですが、誰かに伝えることで、監視されているという意識が生まれるので、成功しやすくなります。
これらの方法でダメだったら、禁煙外来など専門の医療機関を受診して禁煙補助薬を処方してもうと良いでしょう。ネット通販でも購入可能ですが、最初であれば処方してもらったほうが安いです。

禁煙に役立つ薬や病院

禁煙に成功できるかどうかは、ニコチン依存症からうまく脱却できるかどうかがポイントとなります。
ニコチンへの依存が軽度なら、強い意志を持っていれば禁煙できる可能性はありますが、重度であればニコチンが欠乏しだすと起こるようになる様々な離脱症状により、かえって身体の健康が損なわれるおそれがあるため、強い意志があったとしてもニコチン依存症から脱却するのは困難を極めます。
ニコチンへの依存が重度である場合は、病院に通院して医師の協力を得るのは不可欠です。
ニコチン依存症の治療を受ける場合は、禁煙外来が設置されている病院へ行くのが最良です。
禁煙外来では、患者は最初に問診とニコチン依存症を判定するためのスクリーニングテストを受け、診断基準を満たしている場合に禁煙治療が実施されます。
治療の実施が決まった場合は、禁煙補助薬と呼ばれる医薬品が処方され、患者はこれを使用して治療をしていくことになります。
日本の医療機関で禁煙補助薬として処方されるのは、貼り薬であるニコチネルパッチと、飲み薬であるチャンピックスのどちらか一方となっています。
ニコチネルパッチは1日1枚ずつ背中、腹部、上腕のいずれかに貼り、パッチからニコチンの供給を受けながらニコチン依存症の治療を行う薬です。
チャンピックスはニコチンの供給を受けずに治療が行える薬で、1日1回もしくは2回、食後に0.5mg錠もしくは1.0mg錠を1錠ずつ服用していきます。
通常は、禁煙の成功率が高いチャンピックスを選択するようすすめられ、実際にこれを選択する患者は多いですが、精神疾患のある患者や、腎機能に障害がある患者、透析を受けている患者に対しては使用することによるリスクが通常の患者より高くなることから、ニコチネルパッチが選択される場合もあります。